【 極座標で作る集中線… (その1) 】  by NUTS    ( ブログ記事 )



        


      ◆ GIMP および Photoshop が持ち合わせる 
「極座標」 効果 を利用して集中線を作成します。


      
※  今回の説明では縦ライン画像を説明用に手抜きで「パターン塗り」を利用してベースを作成しています。

         そのためか左記画像は白黒がクッキリしておりません。 ( あくまで参考程度にお願い致します。 )



   ◆ 「 極座標 」を利用した集中線の作成方法。



(準備−1) 縦ラインの画像を下準備します。  新規に白紙のベースを用意します。 ( 説明では 300 × 300 で作成。 )

          新規に透明レイヤを作成し、そのレイヤをアクティブの状態で今回はパターン塗りの「 Stripe 」を利用します。

    

  

(準備−2) 画像を90度回転させて縦ラインにしておきます。

        ※ 実際に縦ラインを作る際には極力このような回転をしない方法をお勧めします。 (画像回転処理で画質が落ちるため)




※  これで縦ライン画像の準備ができました。

   あとは以下の手順でこの画像に「極座標」効果を適用すれば完了です。


◆1. 準備した縦ライン画像に対して「極座標」効果を適用させます。 「フィルタ」−「歪み」−「極座標」


     因みに下記の設定値にしておくとキャンパス一杯のサイズで集中線が作成されます。

    (尚、「円の丸さ設定」についてはGIMP特有の機能かどうかはわかりません。 自分のPS5.0LEには少なくともありませんでした。)

   


※  簡単ですが以上で出来上がりです。



   今回利用したパターン塗りでは既に黒以外が透明の状態です。

   参考に白背景から円グラデーション背景に置き換えると下記のようになります。

      



    ◆  さらに中心部分を抜いてみることをしてみます。 ( 画像に被せて使用する場合に…。 )



      基本的には中心部をブラシ等でお好みで消したり、背景色の円グラデーションをかけたりすればOKなわけですが、

      中心部が不規則?に抜けた状態を作ってみます。 ( 下記は自分なりの手法なので、あくまで御参考までに…。 )


◆2. 白背景と結合させて背景が抜けてない集中線画像に直しておきます。 ( 抜けていない画像の場合はこの作業は不要です。 )

 

◆3. 白背景を結合した集中線の上に新規透明レイヤにて「超新星」を作成。 属性を「スクリーン」にしておきます。

     ※ 「超新星」はGIMP機能です。 PhotoShopの方は不規則に飛び散る系の光画像があればそれでいけると思います。

      


◆4. 先の段階で十分使えるシロモノかと思いますが、「超新星」でついてしまった青色をなくしてみます。

     【GIMP】:「レイヤ」−「色」−「脱色」、もしくは、【PhotoShop】【GIMP】:「彩度」を最低値に。

      


◆5. 「超新星」と「集中線」レイヤを結合し、少し薄い感じの画像なのでメリハリをつけてみます。

     ここではレベル調整を利用しておりますが、コントラストやお好みの方法で結構です。 ( あくまでご参考… )


◆6. 集中線を被せて使用できるように背景を抜きます。 ( この説明では「白」 )

     【GIMP】: 「レイヤ」−「透明部分」−「色を透明度に」、 もしくは色指定で削除。 などなど…お好きな方法で。

 

  ※ 以上で完成です。



   ◆ 参考にわかり易いように背景を差し込んでみます。



      


※1. 集中線を画像に被せた場合。 ( NUTS文字を絵に置き換えてお考え下さい。 )

      


※2. 集中線を画像下に配置した場合。 ( 同じ絵では飽きてくるので違う背景に替えてあります。 )

      


  ※  GIMPをお持ちであれば、わざわざこの手法をとる必要はないかと思います。

     以前紹介しました「下塗り」−「集中線」のほうが出来栄えもいいです。

     ただ、マニュアルチックに作成した場合の参考例としてご覧いただければ幸いです。


  ※  線の太さや密度が均一ではない集中線については別途ご紹介いたします。